6月 26 2012
武富士からの第2回の弁済は本当にあるのか?
今年の1月に武富士より,会社更生計画による第1回目の弁済がなされました。
→当時の記事
上記記事にも記載しておりますが,武富士の更生計画によれば,第2回目の弁済もされるようなことが書かれています。
→更生計画に関するQ&A(PDF)
この第2回目の弁済原資は,国に対する法人税の還付請求や旧役員に対する損害賠償請求によって得られたお金になります。
これらの訴訟については下記の通り進行しているそうですが,訴訟の終了まで概ね3年程度かかるそうです。
→第2回弁済についての訴訟進行状況(PDF)
この内容をざっくり記載すると下記の通りとなります。
①国に対する法人税の還付請求→約2374億円
まだ提起したばかりで訴訟は進行していないそうです。
→訴訟提起に関するプレスリリース(PDF)
②創業家等に対する株主配当返還請求→約130億円
すでに4回期日を開いているそうですが,全面的に争い,解決の目途は立っていないとのことです。
→訴訟提起に関するプレスリリース(PDF)
③旧役員に対する損害賠償請求→約23億円
すでに4回期日を開いているそうですが,全面的に争い,解決の目途は立っていないとのことです。
→訴訟提起に関するプレスリリース(PDF)
④証券会社に対する損害賠償請求→約291億円
すでに7回期日を開いているそうですが,全面的に争い,解決の目途は立っていないとのことです。
仮にすべて勝訴したとしても,相手方は当然,控訴・上告としてくると思われることから,3年どころか5年くらいかかってもおかしくないのではないかと思います。
なお,仮にすべて勝訴して確定した場合,18%程度が返還される見込みとなります。
ただ,上記訴訟については,勝てる見込みは高くないため,「第2回弁済はあるか?」と聞かれれば,「可能性としてはあるだろうけど,決して高くはない」と思います。したがって,過度な期待はされない方が良いかと思われます・・・。
今後も武富士について新しい情報がありましたが,随時記載していく予定です。
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