10月 21 2008
再び対応しづらい会社に生まれ変わりました。
クレディアが民事再生を行い,フロックスという名前の会社に生まれ変わりました。
フロックスはクレディアの取引をまるっと引き継いでいるため,事実上,クレディアがフロックスに商号変更したのと変わりません(実際は会社分割です)。
さて,このフロックスですが,現在,近年稀にみる和解不能状態に陥っております。
まず,過払いについては問題ありません。民事再生手続より,3ヶ月以内に支払うこととなっておりますので,争うこともありません。
しかし,債務が残った場合が最悪です。
通常,他の会社の場合,利息制限法に引き直し計算し残った場合は,残った残金について将来利息を免除して分割で返済していきます。業者にとっては何のメリットもありませんが,返済してもらえないよりはマシなので,だいたいの会社はこの和解案を飲んでくれます。
次に,少し厳しくなると,受任通知を送る日までの利息は付加しろとか,第一回返済日までの利息を付加しろ,とかの経過利息を求めてくる場合があります。
さらに厳しくなると,将来利息を付加してくれと言われます。将来利息が0.1パーセントとかならいいかもしれませんが,平気で18パーセントとか言ってきますので,任意整理をするメリットが全然ありません。ですので,この案で和解したことは一度もありません。
とまぁ,どの内容でも分割弁済を飲んでくれるんですが,このフロックス。和解できるのは,
一括弁済のみ。しかも一括弁済の日まで遅延損害金を付けろ。
という内容です。過払金がたっぷりあれば返済可能でしょうが,通常,任意整理する方に一括弁済できる余力があるわけないので,和解自体が不能になると思われます。
ただ,それでもフロックスの担当者は「かざかの指示なので・・・」と交渉の余地はゼロとのことです。
幸い,現時点では分割弁済の申し入れをしなければならない方がいないため,問題になっていませんが,近い将来,大問題が発生すると思います。
過払いについては,再生手続で強制免除,残債があるものについては,全力回収。
法律論としては,間違ってはいませんが,大企業の姿勢としてはどうだろう・・・と思います。