はなみずき司法書士事務所
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4月 17 2007

パチンコ・パチスロ攻略法

最近、あまりの多忙さにブログの更新ができておりませんでしたので、応接で税理士さんがうちの帳簿をチェックしている間にいっちょ長いやつを書いてみます。ただし、興味が無い方にとっては言葉の意味がわからない部分もあると思いますし、難しい法律用語も出てきますのでおもしろくないとは思いますが、心当たりが有る方は読んでみてください。

さてみなさん、パチンコ・パチスロ攻略法というものはご存じでしょうか?

パチンコやパチスロをされる方は雑誌だったりインターネットだったり口コミだったりと1度は聞いたことがあると思います。
パチンコであれば、例えば「なんとかランプが光ったあとに、なんとかボタンを押して、入賞口に玉をいくつ入れたら、何回転待つとその後に大当たり!」というものであり、パチスロであれば、「何とか絵柄が揃ったら、何回転空回しして、液晶画面に何とかというキャラクターが出たら、何回転目にストップボタンをこういう順番で押すとその後に大当たり!」とかいうものです。

まず端的に言うと、

このような方法で100パーセント当たるパチンコ・パチスロ攻略法はありません。業者さんの注意喚起


正確に言うと、極めて稀にではありますが、メーカーのプログラムミスによってそのような攻略法が存在することもあります。しかし、そのような機械を仕入れたパチンコ屋さんは下手したら何億円単位で損害が出てしまうので、一般の方にそのような情報が出回る前にメーカーはすぐさま対策してしまうことから、実際は100パーセント当たる攻略法なんてのは存在しません。
(なお、磁石や体感器等を用いた方法は攻略法では無くいわゆる「ゴト行為」ですので、上記攻略法には含んでおりません。昨日、体感器を使うと犯罪になるということが最高裁の判決で確立しましたのでご注意を。→ニュース

話を戻して、

とりあえず、攻略法なんてのは(少なくとも市場に出回っている情報は)全部デタラメです。

(こっから少しマニアックです)

そもそも、パチンコの大当たりというのは、(いわゆる羽根モノを除いて)スタートチャッカーに玉が入った瞬間にすべてが決定しています。

さらに重要なのは、

スタートチャッカーに玉が入る前後の状況は一切影響しない。

ということです。


見かけ上は、

玉がスタートチャッカーに入る絵柄が回転リーチ大当たり!(またはハズレ)

という流れですが実際は、

玉がスタートチャッカーに入る大当たり!(またはハズレ)絵柄が回転リーチ

という順番です。

つまり、

スタートチャッカーに玉が入る前に、どんな色の光が光ろうが、どんなボタンを押そうが、大当たり判定にはまったく関係有りません。また、スタートチャッカーに玉が入ったあとにどんなリーチがこようが、どんなボタンを押そうが大当たり判定にはまったく関係有りません。


パチスロでも同様です。

パチスロの場合は、コインを投入した後、レバーを下げた瞬間に大当たり判定を行っています。

つまり、

レバーを下げる前に、どんなボタンを押そうが、どんな演出だろうが一切大当たり判定には関係有りません。同様に、レバーを下げた後に、どんな順番でボタンを押そうが、どんな演出だろうが大当たり判定には一切関係ありません。

なので、大当たりかその他かの2択しか無い以上、「100パーセントの確率で大当たり!」という攻略法のみならず、「何回転以内に大当たり!(大当たりを近づけるというもの)」といった曖昧な攻略法もまったくもってデタラメです。


ってことは、雑誌やインターネット等で販売されている攻略法は、デタラメとわかって販売しているんで、結局のところ「詐欺」ですわ。攻略法販売業者が上記の大当たりの仕組みを知らないわけが無いですからね。

ところが、パチンコ・パチスロの専門雑誌にはこの手の攻略法の広告が堂々と載っています。

その理由は、極論すると専門雑誌の会社は広告料さえ受け取れば情報の内容が正確かどうかなんてチェックしていないからです。倫理観の欠如ですな。とはいっても、これは雑誌に限ったことではありません。今でもテレビ局は違法金利のサラ金のCMを垂れ流していますからね。

話をもう一回戻して、

では、何で下手したら詐欺罪で逮捕されるかもしれないのに業者は堂々と広告を打っているのか?

それは、詐欺だということ(攻略法がデタラメだということ)を立証するのが極めて困難だからです。

「100パーセントどの台でも大当たり!」という攻略法であれば、当たらなければ通用しないことがわかりますので比較的立証しやすいかと思いますが、「○回転以内に大当たり!」という攻略法の場合、「最大○回転回せば当たる」ってことですがら、攻略法とは関係なく大当たりを引くこともあるため、攻略法によるモノなのか否かがわかりません(実際は、上記のとおり○回転以内なんてのはあり得ないんですが)。

さらに、こういった攻略法は、手順が曖昧であり、かつ非常にややこしい(難しい)ため、そもそも手順自体が遂行できないことも多いようです。そうすると、「攻略法自体は本物だが手順ができていないから大当たりが引けない」という、反論をされてしまいますし、「ほとんどの台では100パーセント攻略法が使える。その店では対策をされてしまってる」なんて反論をされると大変です。(立証責任の話は置いておいて)日本中の全部のパチンコ台で攻略法が使えないことの立証
んて不可能だからです(本当は、パチンコ等のメーカーの技術者の方が裁判で証言してくれれば立証できるんでしょうけどね)。

ということで、少なくともパチンコ・パチスロのプログラム上、理論的には絶対詐欺なんですが、極めて稀にとはいえども、攻略法が本当にあることも事実であり、現実問題として詐欺の立証が難しいため、このような広告が横行しているんですね。




では、万が一攻略法を購入してしまった場合、お金を返してもらえるのか??

これに対しては、「結構大変です。」という回答になります。

その理由は、

1・雑誌の広告やインターネット等に記載された会社の商号や本店所在地がデタラメであることが多い。
2・振り込め詐欺同様、銀行口座もヤミで売られているものである場合が多い(当事者が誰かわからない)。
3・正規の会社でも、上記を理由に返金要求に応じないことが多い。

といったものになります。

特に、1や2の場合、裁判をしようにも相手が誰だかわからないので、実際に返還させることは極めて困難だと思います。ですので、唯一返還してもらえる可能性があるのは、3の場合しかありません。

もし、運良く(購入した時点で運悪くですが・・・)相手方が実在した場合、いくつかの方法によって返還させることができる場合があります。その最大の武器が消費者契約法です。

消費者契約法とは、簡単に言うと、「一般市民と手広くやっている事業者では知識の量の差も激しいので、一般市民と事業者との契約は、条件を満たせば一方的に解約(取消し)してもいいですよ」ということを認めてくれる法律です。(なお、似たような制度に「クーリングオフ」というものがありますが、クーリングオフにも様々な条件があり、パチンコ・パチスロ攻略法は、その条件を満たさないため、残念ながらクーリングオフはできません。)

そして、その条件の代表的なものに、

1・勧誘するに当たって、契約内容の重要な部分についてウソがあった場合(不実の告知)
2・勧誘するに当たって、将来において予想がつかないモノについて断定的なことを言った場合(断定的判断の提供)

というものがあります。

1の例えは、本当は事故車なのに「事故車じゃ無いですよ」といった勧誘です。
2の例えは、「この健康食品を食べれば絶対やせます」とか「この株は将来絶対値上がりしますよ!」といった、勧誘になります。

これを、パチンコ・パチスロ攻略法に当てはめると、

1・本当はデタラメの攻略法なのに「この攻略法を使えば大当たりが引けますよ」といった勧誘
2・本当はデタラメの攻略法なのに「絶対大当たりが引けますよ」といった勧誘

になります。1も2もほとんど変わりませんが・・・。

ということで、パチンコ・パチスロ攻略法は必ず1か2の勧誘をしていますので、これによって取り消すことは可能です。

ただし!取り消せることに気づいてから6ヶ月経ってしまうと取り消せなくなりますのでご注意を!

さらに、ひどい業者になると裁判で勝ったとしても返してくれない業者もあり、銀行預金などを差し押さえることができれば強制的に回収できますが、口座にお金が残っていない場合もあり、勝訴しても回収できないこともありますのでご注意を!!

結論としては、攻略法なんては存在しないので、遊びと割り切って楽しんでください。楽して儲かる仕事なんてありませんから。

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