はなみずき司法書士事務所
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3月 04 2010

約定残債務がある場合の過払い請求とブラックについて

ブラックについての記事第2弾です。
→従前の記事はこちら 
 

主に消費者金融系の信用情報を管理している株式会社日本信用情報機構より取扱いの変更のプレスリリースがありました。
プレスリリース 
 

これにより,今後過払い請求をしやすくなると思います。 

以下,具体例をあげて説明していきます。 
 

1・現在A社に対して,約定残債務(契約している高い金利で計算した場合の債務)として50万円が残っているが,利息制限法に引き直して計算すると,20万円の過払いとなる場合 

この場合,受任通知をA社に送付した段階で,「債務整理」という登録がされることが多いかと思います(過払いになる場合は登録しない業者もあります)。 

次に,過払い請求を行った段階で,「債務整理」から「契約見直し」へ登録が変更されることになります。 

ただし,確かに「債務整理」から「契約見直し」に変更されるものの,私としては,実質は変わりはないと思っていましたので,変更の効果がどれほどのものかについては懐疑的でした。
過去のブログ記事 
 

しかし,4/19より,「契約見直し」という登録が無くなりますので,「債務整理」という登録が削除されて「完済」になるとのことです(日本信用情報機構に確認しました)。
 

したがって,現在借入がある方も,手続の当初は「債務整理」が登録されることがあるため一瞬はブラック扱いになってしまうこともありますが,最終的には登録が削除されるため,これまでよりも過払い請求がしやすくなると思います。 

なお,過去にすでに手続を行い,「契約見直し」として登録をされている方も,4/19を過ぎれば,自動的に削除されるそうです(日本信用情報機構に確認しました)。
 

2・約定残債務として50万円が残っているが,利息制限法に引き直して計算すると10万円の借入がまだ残ってしまう場合
 

この場合,引き直しても借入が残っていますので,純然たる「債務整理」となり,5年間登録されることとなります。
この点についての変更はありません。上記の変更はあくまで「引き直し計算をしたら過払いだった」という場合に限ります。
 

「5年間」については,こちらの「個人に関する信用情報の登録期間→b個人のお取引から発生する情報→内容」のところに記載があります。
 

3・過去に,50万円を借りて完済した分について,引き直したら30万円の過払いとなった場合

この場合,当初より債務がありませんので,弁護士や司法書士が受任通知を送付しても,「債務整理」という登録もされなければ,「契約見直し」という登録もされません。最初から,何も無いということです。 

したがって,今回の変更についても,このケースの場合は何も関係ないということになります。
 

これまでは,残債務がある場合,可能であれば一度完済をしてから請求すればブラックになることは無いため,こちらの方法をお勧めしておりました。
 

ただし,上記の点は,あくまで「株式会社日本信用情報機構」という,いち民間企業が行っていることに過ぎず,法律で規定されているものではありません。今後,取扱いが変更される可能性が無いわけではありませんので,その点だけご注意ください。

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