はなみずき司法書士事務所
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10月 13 2005

自己破産しても借金がチャラにならない!?(ショッピング枠の現金化にはご注意を)

当事務所のホームページにも記載してありますが、「自己破産手続」というもの自体に借金をチャラにする効果はありません。

じゃー、一体自己破産とは何なのかというと、

その人が持っている財産および将来入ってくる来るであろう収入等を総合的に判断して、とてもじゃないけど返せそうにない場合、持っている財産を全部お金に換えて債権者に分配しよう。

という裁判上の制度です。どこにも「残りの借金はチャラにします。」なんて書いてありません。
でも、チャラにしてもらわないと生活の再建ができませんよね。

そこで出てくるのが、「免責手続」です。

読んで字の如く、借金を支払う「責任」「免除」する訳ですので、これで晴れて借金から解放されるということですね。

~ここから少し難しい話ですので、飛ばして読んでも構いません。~

ちなみに、正確にいうと責任が免除されるだけであって、借金自体(債務)はなくなりません。
自然債務として生き残っています。

では、この自然債務とは何ぞや?というと、
「債務を負う人が、自らの意思で支払う分には構わないが、債権者が裁判所に訴えて強制的に回収することはできない債務」です。

難しいですね。
超簡単に言うと、「払いたかったら払ってね。」という債務です。

よって、例えば自己破産する場合、友人等の債務も手続に加えなければなりませんが、自己破産がすべて終わった後に、友人に対して支払ってもその支払いは無効ではない、ということになります。

~難しい話おしまい~

免責手続の続き。

その免責ですが、どんな人でも免責が許可されるわけではありません。→破産法252条
例えば、ギャンブルですべての借金を作ってしまった人に対して、支払えなくなったから破産して、免責して、はいおしまい。っていうんじゃ、国民は納得しませんよね?

こういう事由を「免責不許可事由」といいます。

あと、よくやってしまいがちなのが、いわゆる「クレジット枠の現金化」です。これは、本当に多いです。
クレジット枠の現金化とは、クレジットで購入した物をすぐ買い取ってくれて、結局は現金が手に入るというものです。
インターネット上では,

「大都市圏では一種のキャッシングとして認知されています。」
とか
「キャッシングよりもオシャレな借りかた」
とか
「90パーセントの返還率でキャッシングよりもお徳!」
なんて謳い文句が散見されますが、これすこぶるまずいです。
実はこの「換金目的でクレジットで購入する」行為も免責不許可事由にあたります。
(ちなみに「90パーセントの返還率でお徳!」ですが、全然徳じゃありません。例えば10万円のある商品をクレジットで購入し、90パーセントの9万円の現金が手に入ったとします。でも翌月に(一括払いなら)10万円を支払わなければなりません。これを年利に計算すると約136パーセントとなり、サラ金の4倍以上です!!)

すごく手軽なようで、実は恐ろしい「現金化」。
絶対手を出さないようにしてくださいね。

(※注)破産法の改正により免責不許可事由があっても、裁量免責により免責されることもあります。また、一部裁判所では「少額管財」という制度を使って免責されることもあります。免責不許可事由のあるすべての人が不許可になるわけではありませんのでご注意を。

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