11月 09 2011
各社の過払金返還状況その9(クレディア・フロックス編その2)
以前,フロックス(旧クレディア)についての記事を書きました。
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この記事の最後で,「正直なところネオラインキャピタルグループはまったく信用できませんので,いつまでこのような対応が続くのかはわかりません・・・。」と書きましたが,本当に状況が変わってしまいました。
これまでは判決さえ確定すれば,返還方法はどうあれ判決内容のとおり返還されていました。
ところが,フロックスの担当者の話によれば,9月頃から「再生債権については3ヶ月後ではなく直ちに返還するので,共益債権については3割の返還で和解して欲しい」という打診を全件についてしており,全額返還の稟議はもう通らないとのことでした。
ただし,減額については共益債権のみであり,再生債権については判決通り判決確定の日から3ヶ月以内に支払いをするそうです。
ネオライン系の中では唯一全額返還してくれる業者だったのですが,ついにフロックスもこのような事態になってしまいました・・・。
以下,今後のとりうる手段について記載いたします。
①強制執行
再生債権については,3ヶ月の猶予が与えられておりますので,共益債権についてのみ強制執行を行うこととなります。ただし,強制執行を行うにも1万円程度の費用がかかるうえ,強制執行をしても口座にお金が入っていなければ空振りに終わってしまい,逆に強制執行の費用だけ損をするというリスクもあります。
②和解する
フロックスが上記のような事態に陥ってしまっているので,再生債権についても早めに回収するという意味で安全策をとって和解をするという選択肢もあります。ただ,私としては,判決までいっているのに,共益債権の7割も減額するというのはまったく納得できません。
③様子を見る
まだフロックスの対応が変わったばかりですので,この後の対応を見極めるためにとりあえず様子を見るという選択肢もあります。ただ,正直なところ様子を見ても状況が好転するとは思えませんので,様子を見るというのはあまり得策では無いと思います。
フロックスが支払いをしなくなってからあまり日が経っていないため情報が多くないのですが,少しでも情報が入り次第,更新していきたいと思います。
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