はなみずき司法書士事務所
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2012年2月

2月 13 2012

「ナニワ金融」アウト!

20年以上前,モーニングという雑誌で「ナニワ金融道」という漫画が連載されていました。普通のサラリーマンである灰原達之がマチ金である「帝国金融」に就職し,金融業を通じてトラブルを抱えて生きていく人々の人間模様を描いている漫画です。
私が初めて読んだときは司法書士という職業を知らなかったんですが,最終シリーズで女性司法書士が仮処分の申立書を作成しただけで15万円程度の報酬を請求しており,なんて儲かる商売なんだと思いました(実際には,申立書の作成のみで15万円なんていう報酬をいただくことはあり得ません)。 

 

そのナニワ金融道は,遙か昔に連載は終わっており,作者である青木雄二さんも9年ほど前に亡くなっています。ところが,そのお弟子さんと思われる方々が5年ほど前から「新ナニワ金融道」として,続編を描いており,主人公の灰原は,帝国金融時代の先輩である桑田が代表を務める「ナニワ金融」に就職し,金融業を通じてトラブルを抱えて生きていく人々の人間模様を描いています。 

 

さて,この漫画に出てくる「ナニワ金融」は,貸金業登録はしていても,実際にはほとんどお金は貸しておらず,倒産した金融業者等から債権を譲り受け,その回収を主な業としております。そして,その漫画でも説明がありますが,債権回収を業として行えるのは,弁護士,認定司法書士(ただし,140万円以下)を除けば許可を受けたサービサー(債権回収会社)のみですので,その許可を受けていない貸金業者が債権回収を業として行えばサービサー法違反で犯罪となります債権管理回収業に関する特別措置法33条1項)。 

 

 

ここまで前振りが長かったんですが,まったく同じ事をやって逮捕,起訴された方がおり,最高裁まで争ったそうですが,やっぱり負けたそうです。
最高裁サイト
判決全文(PDF) 

 

漫画の世界は所詮フィクションですので何だっていいんですが,現実でこれをやってしまうとやっぱりアウトです。
なお,同じ青木雄二さん関連で「カバチタレ」という漫画もありますが,あれも実際にはアウトだと思います。漫画に書いてある通りのことをすると,犯罪になることもありますので,気をつけてくださいね。

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