はなみずき司法書士事務所
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7月 29 2011

各社の過払金返還状況その1(アコム株式会社編)

過払金の返還状況が各社によってかなり差があり,しかも日々変化している状況があるんですが,最近の状況をシリーズで書いていこうと思います。ただ,このブログは業者の担当者も見ているそうなので,あまり手の内を知られたくないんですが,弁護士等に依頼せずご自身で請求を検討されている方のお役に立つかもしれないと思いましたので書いていこうと思います。ただし,次の点にご注意ください。

 

あくまで最近の状況であるため,今後の事情変化によって対応が変わる可能性が多分にあります。
業者の対応は,各法律事務所,司法書士事務所によって対応を分けているそうですのであくまで以下の記載は「当事務所の場合」ということになります。また,弁護士等が請求するのとご自身で請求するのでは業者の対応は異なると思われます(一般論としては弁護士等が請求した方が業者の提示は高くなると思います)。

 

 

さて,アコムは武富士無き今,プロミスとならんでツートップを走る消費者金融です。数年前は訴訟をしなくても元金+利息の満額から端数カットで1~2ヶ月後返還なんて時期もありましたが,当然ながら今はあまり良くありません。

 

まず,訴訟前の提示としては,半年後に元金の6割とか9ヶ月後に元金の7割を返還するという提示をしてきます。期日も金額もまったく話しにならないので,ほぼ全件訴訟になっています。
ただ,訴訟をしても「先日の決算もウン千億円の赤字だったので勘弁してくださいよ~」という感じで,元金の8割を7ヶ月後に返還するとか,元金満額を10ヶ月後に返還するといった和解提示をしてゲンナリさせてきます。
確かに,昨期はそうかもしれませんが,今期の予測は約500億円の黒字予想です。
記事
ですので,上記の赤字だという理由は全然理由になっていないので,交渉をして元金+利息の満額から端数~1万円程度減額し,返還期日は和解日から3~4ヶ月後に返還というケースが多いと思います。

 

ただし,上記のような和解は分断がなく平成18年以降に過払いになっているケースであり,分断等の争点があればがっつり争ってきます。
分断であれば再契約した際の契約書関係,悪意であれば契約書,領収書等のコピー等を出してきます。もちろん,内容によっては明らかに分断だと思われるケースもあります(アコムは,取引履歴の中に「契約」や「解約」の記載があるので,再契約の有無が比較的容易にわかります)ので,そのような場合は分断を認めることもありますが,そうでない場合は,依頼者と相談をして,相互に歩み寄って和解をするかそのまま訴訟を続行するかを決めることになります。というのは,法的にいくら勝てるものだとしても,立証準備や判決後の控訴等で訴訟自体がその分長引くことになるためです。
まぁ,UFJグループの一員ですので突然倒産ということは無いと思いますが,実際にリーマンショックのときにはシティグループだったCFJが撤退して残務処理をしているだけの会社になってしまっているので,今後も絶対に倒産しないとも言い切れません。
以上を踏まえて,最終的には依頼者のリスクに対するご判断次第ということになります。

 

いずれにしても,昔よりは対応は大変になってきていますが,まだまだ十分返還が期待できる業者のうちの一つだと思います。

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